ホスピタリティコラム 一期一会のその後に~おとなの対応③(47号)

前回お届けした「おとなの対応②」 のつづきです。

お隣から届いた『よく冷えた一本のシャンパンとグラス』
そこに添えられた短い手紙には、こう綴られていました。

『 隣の部屋の者ですが、先ほどからあなたたちの楽しそうな様子を、
部屋の壁ごしに聞くともなしに聞いていました。

私ももっと若ければ、お願いしてご一緒させて頂きたいところですが、
仕事で明日の朝が早いので、それもままなりません。

何かのご縁と思って、このシャンパンを差し入れさせて頂きます。
みなさんの明日が素晴らしい日でありますように。』


CAたちも紳士の意図をよくよく理解しました。
静かにそのシャンパンで乾杯し、間もなく片付けを始め、騒ぎはお開き、となりました。

翌朝には、迷惑をかけたお詫びと心遣いへのお礼をしたためた手紙を
お隣の部屋のドアの隙間から入れて、ホテルを後にしたそうです。

(「頭のいい子より賢い子の育て方  」 より)


「粋」という言葉がピッタリです。

嫌味なく、相手の気分を害することなく、むしろ温かい気分にさせると同時に、
自分の意図を実現させてしまう、おとなの対応・・・。

自分の不快な気分だけにフォーカスして考えるのではなく、
相手の気持ちもよくよく考えるからこそ生まれる知恵。

自分の気持ちをただストレートに伝えても、うまく伝わらなかったり、
伝わったとしても素直に受け入れられないこともあるかもしれません。

どうすれば相手に自分の意図がきちんと伝わるのか、
“ 相手の気持ちに丁寧にフォーカスすること” の大切さを教えてくれた、
ジェントルマンの対応でした。

<仁>

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