本はいかが 24 【51号】「生きることば」 瀬戸内寂聴

「生きることば」


今回は瀬戸内寂聴さんです。寂聴さんといえば「瀬戸内 晴海さん」の名で本を出されていた頃からのベテラン作家さん。今まで読んだことがないのが自分でも可笑しいほどの方です。


その寂聴さん、今では皆さんご存知のように出家されて、全国を説法に回ったりして、苦しむ人に寄り添っていますね。この本もその一端です。私は無宗教ですが、苦しみ悩む人に、やさしく寄り添ってくれる寂聴さんのやさしさを感じずにはいられませんでした。


いわゆる「まえがき」にあたる部分に「あなたの悩み、苦しみをわたくしに話して下さい。そうして、この本の中から、わたくしの答えを探して下さい」という一節があります。はじめのころには、「別に、人に解決してもらいたい悩みもないし…」と軽い気持ちで読み始めた私にも、読み進むうちに「あっ」と思う箇所が出て来ました。

「人は孤独である。だから人を愛し、自分を磨くのだ」という考え方でした。人のことを「いいな、いいな」と、自分に引き比べていた私には、その静かな口調がしみじみ入って来たのです。そして、ラクになった…。「孤独なんだ、それでいいんだ」と。
これは、ぜひご紹介しないではいられません。この本を、

こんな時代に一生懸命生きる人々(あなたも私もです)に送ります。災害、円高、雇用問題…悩みは尽きませんが、それでも生きていこうではありませんか。

どうかこの小さな本が、少しでも皆さんのお役に立ちますように。

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