本はいかが?(16) 「阪急電車」 有川 浩 作 (42号から)

本はいかが?(16)

「阪急電車」 有川 浩 作


う~ん。この面白さをどうお伝えするか!? これは責任重大です(笑) この本、とにかく「楽しい」のです。軽く読めて、安心して読みすすめられて、読んだ後もなんだか爽やか…そんな小説。


物語は、実際に大阪から兵庫に向かう「今津線」の駅を、ひとつひとつたどる形ですすみます。ひと区間ごとに主人公が入れかわり、駅が過ぎるごとにまた違う目線での独白が始まる、といった風。高校生から、社会人、お孫さんを連れたおばあちゃままで、それぞれの人にそれぞれの人生があって…。そんな、当たり前だけど見過ごしがちな、小さなドラマが描かれてゆきます。

数ヶ月が過ぎたあとという設定の、今度は折り返しでの物語もなかなかですよ。往路に乗り合わせていた顔なじみの人々が、それぞれの形で一歩を踏み出して再登場。イキな作りです。


ベースは恋愛小説。ふとしたことから恋の始まるようすなどは、もう胸キュンです。有川さんの小説は「ご都合主義」と言われることもありますが、私は、定番の時代劇のように安心して楽しめるところが好き。正義が必ず勝つ、というのも嬉しいところです(笑)


胸キュン大好き!のあなたにも、このごろ小説を楽しく読むことがないなあ…とおっしゃるあなたにもおすすめです。気楽に読んで、最後はスッキリ♪ そんな気分を、どうぞあなたも!

青木滋子(ライター)

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