男46歳からの賭け ~セルフイメージコンサルタント 岡崎哲也のコラム

昨日は成人式でしたよね。

 

 

あなたは何回目の成人式を迎えられ

ましたか?(笑)

 

成人式は、親から自立して、これからの

自分の生き方を歩み始めるスタート地点

なんですよね。

 

ところで先日、ある人から絶対見るように

勧められたのが「NHKスペシャル」

父と子 市川猿翁・香川照之 – でした。

俳優、香川照之46歳で9代目市川中車

を襲名。

 

通常、歌舞伎の世界では、家の芸を父

から子へと代々受け継がれ、5~6歳で

初舞台を経験するそうです。

 

照之の父親は、歌舞伎界の立役者、

市川猿之助(現・猿翁)、母親は元宝塚

スター、現在は女優の浜木綿子。

 

その両親は、照之が3歳の時に離婚。

 

母親は照之を引き取り、女優を続けながら

女手一つで育てあげました。

 

以降、父とは断絶状態となったのです。

 

母親は女優で家を留守する事が多く、

照之は自分の殻に閉じこもり、誰にも

心を開かず育ったそうです。

 

大学卒業後は俳優の道を志します。

 

25歳の冬、思い立ち、やっとの思いで

父の公演先を訪ね会いに行きました。

 

「お前は私の子じゃない。」

 

父に叱責され、追い返されます。

 

「私はいったい何の為に生まれて

きたのだろう・・・」

 

苦悩する日々が続き、その後も

何度も父の公演を観に行ったそうです。

 

離婚の原因は、仕事と家庭の両立は

できない。ぬくぬくした家庭では、創作意欲

が失われるからだったという事が後から

分かりました。

 

照之の父は、23歳の時、3代目猿之助の

襲名直後に祖父と父を相次いで病で亡くし、

後ろ盾を失ったそうです。

 

だが他の一門に入らず、独自の道を探求し

続け、この時、家族と決別したのでした。

 

「あれは歌舞伎じゃない!」

 

伝統歌舞伎の世界から非難されました。

 

だが、宙吊りなどのアクロバット要素を

取り入れ、『スーパー歌舞伎』の新世界を

切り開いていったのです。

 

その後、照之は、誰しもが認める俳優となり、

息子が誕生していました。

 

照之は無邪気な息子の笑顔を眺めながら

ある疑問が積み重なっていきます。

「この子の才能を私が奪ってもいいのだろうか?」

 

父親を許さなかった母親の意地と執念。

 

それを痛いほど知っていながらも息子を

連れて父・歌舞伎の門を叩く決意をしたのです。

 

父は険しい顔つきで言いました。

「中途半端ならやめろ!

生涯、精進するのならやれ!」

 

そして照之の本気さに、父は息子を

受け入れたんですね。

 

父猿之助が脳梗塞に倒れたのは8年前、

後遺症で再起不能と言われていました。

 

ベットの上で膝をギューっと曲げたり、口の

中に指を突っ込んで、固まった顔の表情筋

を柔らかくするリハビリを絶叫するほどの

激痛に耐えながら、照之に稽古をつけます。

 

現在、照之47歳、父・猿翁72歳。

 

意地もプライドも恥も捨てて、全人生を

賭けて父と歌舞伎の世界に飛び込んだ

照之。

 

残された時間で自分が今まで培ってきた

歌舞伎の心技体全てを伝授しようとする

父の気迫。

 

私はこれを見て、ドーンと全身に

響いたのです。

 

私たちの身の回りにも様々な人間模様

と深い情念がたくさんありますよね。

 

どんなに苦悩しても、失われたと思える

時間や絆さえも修復できる。

 

そして自分の運命を受け入れた時に

心の奥底にある何かが輝き始め、

動き出すのだと。

 

ところであなたが待ち望んでいる

運命とは、どんな事でしょうか?

 

本心は何を切望していますか?

 

運命のレールに乗るのには年齢は

関係ないんですね。

 

両手を胸に当ててみてじっくり

聴いてみてくださいね。

 

 

 

岡崎哲也

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