踊ろう!はじける笑顔で~森山みえフラメンコ教室 (バックナンバーより)

2年前の年越しを、私はスペイン南部の街セビージャで過ごしました。
東京にいると、わざわざ人混みに行きたいと思いませんが、せっかく
余所の土地にいるのだから、アクティブに行こう!と奮起し、セビー
ジャで一番盛り上がる所を現地の友人に聞き、行くことにしました。
そこは、市庁舎前の大広場。ヨーロッパの街らしく市庁舎はオレンジ
色のライトによって綺麗に照らし出されていました。

しかし、NYのタイムズスクエア前や、明治神宮の参道での人ごみを
イメージしていた私からすると、拍子抜けする程度の人しかいません。
朝の通勤ラッシュ時にJRの電車が止まってしまって、小岩駅改札の
前にたたずむ、ホームに入れない乗客の数の方が多いんじゃないかっ
て位でした。何度かここでも書きましたが、一応、セビージャは
スペイン第四の都市なんですけどね・・・。

さて、スペインでは、新年の幕開けと共に12回の鐘が鳴り、その鐘
に合わせてブドウを食べる習慣があります。しかし、その鐘の鳴る
速さは、除夜の鐘が、ボーーーーーーン。・・・・・・・・・・
ボーーーーーン。だとしたら、スペインの鐘は、カン、カン、カン、
カン・・・。と言った具合。

とても、鐘一つに対し、一個のブドウを食べるなんて、無理。その上、
皮をむいて食べる準備をしてちゃ駄目。更には、あちらのブドウは、
殆どが種あり。
それでも、無理を承知で、果敢にも挑もうと、友人たちと市庁舎前に
ブドウ持参で行きました。市庁舎には鐘があります。時計を見ながら、
今か、今かと待ち受けていたら、いよいよ新年になり、鐘が鳴り始め
ました!カン、カン・・・・ブドウを頬張る私。ところが、4回位、
鐘が鳴ったところで、鐘が止まった。「えっ???????」
どよめく群衆。何か不具合があったようです。

鐘を諦めた周囲からは、「ハッピー・ニュー・イヤー」「フェリス・
アーニョ・ヌエボ~(スペイン語で明けましておめでとう)」と声が
聞こえてきました。私たちも、キツネにつままれた気分ながらも
「明けましておめでとーー^^」と新年の挨拶をしていたら、最初の
鐘から数分後、突然、市庁舎の鐘が再び鳴り出した。
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
カン、カン!!!一気に鳴らすこと12回。突然の出来事で、
「ブドーーーー( ̄□ ̄;)」と叫ぶも、間に合わず。

こんなのあり???日本だったら、こんなことないだろうし、「大変
失礼いたしました。不具合がありまして、なんたらかんたら」っていう
説明のアナウンスでも流れそうですが、そんなものもありませんでした。
ところが、周りは笑っているけど、そんなに気にしていません。責める
人はいません。翌日も、話題にすらなっていませんでした。
以前、勤めていた会社にはアメリカ人の上司がいて、その人が、
「日本人は他人のミスを責め過ぎる。一度ミスしたら、もう駄目だと
決めつける。ミスして謝ったら、次のチャンスを与えればいいだけ
じゃないか」と言っていました。スペインにいて、その言葉は何度か
思いだされました。
スペインが大らかなのか、日本が細か過ぎるのか分かりませんが、
なんともいい加減で、大雑把で、スペインらしい新年を迎えられたのは、
良い思い出であることは間違いありません。


森山みえのフラメンコ日記

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