「生き方」 稲盛 和夫・著 ~本はいかが?(45号より)


「生き方」 稲盛 和夫・著

「要領悪いなぁ」「正直はいいけど、上に『バカ』が付いちゃねぇ」……。こんな風に言われて落ち込む人たちに、「それでいいのだ!」とバカボンのパパみたいに力強いエールを贈ってくれるのがこの本。京セラやKDDIの創業者、稲盛和夫さんの書かれた本です。最近では経営難にあえぐJALの会長に就任したことでも話題になりましたね。
重たいハードカバーの装丁と真面目な語り口に、難しい本かと思われる方もいらっしゃるかも知れません。でも、この本が語ってくれるのは「正直であれ」とか「欲張るな」とか……そう!まるで小学校の教室に貼ってある標語みたいなもの。
いえいえ、著者自身、はじめからそんな風に立派な人だったのではないのです。彼が大卒で就職したのは、給料の遅配が当たり前にあるような小さな会社。「いつ逃げ出そうか」と思っているうちに、要領悪く最後に残ってしまった彼は、「もう、どうにでもなれ!」と仕事に熱中したのです。そこから彼の人生が変わりはじめます。
「強く思うこと」の大切さ、「人として、生まれたときより死ぬときが少しでも成長していること」を目指すこと。時にその持論は「魂」や「なにか天の意思のようなもの」へと広がって行きます。好き嫌いはあるかもしれませんが、著者の熱い思いが溢れるほどに込められていて心に響きます。数々の困難を実際に乗り越えてきた著者の生き方は、なにかで行き詰った時、私たちに勇気を与えてくれるように思うのです。励まされますよ!

青木滋子

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